平成24年度より阿波グローカルネットの理事となった、伊賀公一理事はNPO法人カラーユニバーサルデザイン推進機構(CUDO)の副理事でもあります。
 このCUDOという団体は、デザイナー・色彩学者・医学者・工学者・カラーコーディネータと、多くの色弱の検証者や企業賛助会員で構成されています。 公共物や機器等による、実社会の色彩環境が、多様な色彩を持つ一般市民にとって、より配慮されたものに改善されてゆくことを趣意としています。
 
団体について詳しくは、サイトをご覧ください。 
カラーユニバーサルデザイン推進機構のサイト http://www.cudo.jp/  
 
 さて、彼の講演にいくどか足を運ぶうちに、誰もが住みやすいまちづくりを目指す阿波グローカルネットでも、色の問題に取り組んでいくこととなり、徳島出身の彼を理事として迎えることとなりました。
 
 私たちは、「カラーユニバーサルデザイン」が東京では、どんどん進んでいることを知り、その必要性を知るにつれ、地方に届くまで待てない、徳島からもすすめていこう、というこになり、
2014年(平成24年)に「カラーユニバーサルデザインをすすめる会」を発足させました。
 
 その会長は、阿波グローカルネット内の色弱当事者でもあるメンバーがふさわしいであろうということで、友枝幹雄氏が就任し、活動を開始しました。
 
専用サイトもありますので、活動状況についてはそちらをご覧ください。
 
「カラーユニバーサルデザインをすすめる会」専用サイト↓
http://cud.awa-g.net/

CUD勉強会

平成24年6月30日14時~16時 鳴門市役所共済会館会議室で、CUDをすすめる会の第1回勉強会から始まりました。
鳴門市の職員の方8名を含む13名の、建築士や医療関係者、デザイナーの方など、多くの方が集まって下さいました。
また、その後も断続的に勉強会や、カラーユニバーサルデザイン・フォーラムを開催をしています。
 
基本的な「色の見え方」や「色の見え方の多様性」について一例をご紹介します。
                

多くのカレンダーは、日曜日と祝日が「赤」の数字です。

このカレンダーが、このように見えたら、すぐに祝日が判るでしょうか?

 みんなが同じような色の世界を見ているわけではなく、人によって見える色の世界は異なっていて、それが「色の見え方の多様性」です。

 白内障などの症状により見え方が違う方もいますが、いわゆる先天的な「色盲、色弱」とは病気ではなく、見え方にバリエーションがあり、人によって「色の見え方」が違います。

 そのことを理解せず、デザインされたものによっては、色彩コミュニケーション不全や不便がおこることがあります。
今後も、更に考察を深め、カラーユニバーサルデザインを推進していきたいと考えています。

設立趣旨

 カラーユニバーサルデザイン(CUD)とは、色弱者(色の見え方が多数の人と異なる人)にも情報がきちんと伝わるように考慮したデザインです。 今、日本には男性20人に1人、女性500人に1人、日本全体で320万人いるといわれています。
 
 私達は「色によるコミュニケーションの弱者」は、どのような不便や困りごとがあるのかを多くの人に知って欲しいと考えています。
 
 すでにこのCUDの思想はゆるやかに普及、実践されていますが、都市の普及スピードに比べ地方は大変遅いものとなっています。これはCUDに限らずその他の障害を持った人たちのコミュニケーション不全の解決スピードにも同じことが言えます。都市と地方ではCUDの普及になぜ差があるのか?そのことを色弱者の人達と共に、自治体、教育者、企業の人達と一緒に考えながらCUDを地方に普及させ、少しでも早く「色によるコミュのケーションの弱者」がいない社会を実現できるように活動したいと思います。
 
 そして私たちは今後このCUD活動を通して視覚障害や聴覚障害、発達障害、運動機能障害などで情報を入手できないコミュニケーション弱者をどうすればなく出来るかを当事者と共に考える活動も進めていきたいと考えます。
 
カラーユニバーサルデザインをすすめる会 会長 友枝幹雄